(長野・岐阜)
若い登山者が多かったです。
中尾峠方面から焼岳を望む
(2011・10・9)


10月8日上高地の田代橋近くの登山口から、西穂山荘にやってきました。
お昼前に着いたので、西穂高岳まで行きます。

けれども寒さと筋肉痛のため独標までで引き返すことになりました。
行った人の話では、その先はクサリ場は3ヶ所で「穂高の山らしい山」だったそうです。

もう無理はしないことにします。
明日、焼岳へ登ることにします。
焼岳は2度目で、今回は中尾峠からのルートです。(前回の山行はこちら

西穂高岳登山口で登山届を出す 西穂山荘に着きました
日の出を見ながら西穂山荘を出発 中尾峠の焼岳小屋に着きました

早朝、最高のお天気で日の出を見ながら西穂山荘を出発しました。
10分で焼岳分岐に来ました。
ここから中尾峠に向かいます。

槍見台でちょっと槍の穂先を拝んで、アップダウンを繰り返します。
樹間から噴煙を上げる焼岳を望めるようになってもなおアップダウンが続きます。
3時間歩いて青い屋根の焼岳小屋に着きました。
ここが中尾峠でした。
上高地からの登山者とここで合流で、人も多くなりました。

展望所というピークのあたりで、3人連れの若い男性の会話が耳に入りました。
高校生ぐらいの若い人達です。
「あの山はなんだろう・・・」
「あれは・・・北アルプスだよ・・」
「うん、間違いない・・・」
端正な山容の笠ヶ岳の方を見てそんなことを言い合っていました。
そこでのぼるが
「あれは、笠ヶ岳や」と教えてあげました。
「では、あのむこうのほうの山は何ですか」
「あれはな白山や。石川県や」
「石川県ですか・・・」
「上まで登ったら穂高の山もよく見えるよ」と言ってふり返りました。
穂高はまだ頭しか見せていませんでした。

溶岩石の登山道を直登するように急坂を登ります。
すぐそこが頂上なのですが、なかなかたどり着きません。
小休止しては展望を楽しんでいると、さっきの男の子が山の名前を聞いてきました。
「左が西穂で、次が奥穂で、その次が前穂や」
堂々たる穂高を誇らしく紹介しているように見えました。
若い人達は、こうやって山に惹かれていくのでしょう。
そばで見ていたやまよはとてもうれしい気分になりました。

展望所から焼岳を見上げる 焼岳頂上へは行列ができていた
北峰から南峰を見る 噴煙をあげる焼岳

やっとたどり着くとみんな並んでいます。
なんの行列かと思えば山頂への順番待ちでした。

私達はもう2度目なので並ぶのはやめて眺めていると、後方へも人が流れている気配がしました。
なんともう一つピークがあることに気が付きました。
焼岳は双耳峰でした。
並んでいるのが南峰で、北峰は比較的余裕があったので北峰で休憩しました。

展望を堪能し、中の湯方面へ下山します。
今夜の宿は坂巻温泉なので途中から左のルートへ進みたかったのですが、
なんとロープが張ってあってこのルートは使われていませんでした。
地図にはその事は出ていません。
聞くところによると、ずいぶん荒れているそうです。
行く人は参考にしてください。

焼岳から笠ヶ岳(左)を見る 北峰より穂高岳を見ながら休憩

登山口の駐車場の所から車道を1時間半歩いて坂巻温泉にたどり着きました。
疲れた足に温泉のお湯は、なによりの極楽でした。



西穂山荘(6:00)→中尾峠(9:15)→(11:00)焼岳(11:50)→中の湯登山口(14:20)


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