小学館の『つまずきをなくす計算指導』の原稿に、Q&Aコーナーがあります。
こちらでQを考え、答えのAを書くのです。要は自作自演です。
1問あたり、問いと答えを合わせて300~400字程度です。
ここはマルチ発想を使って、「つまずきをなくす計算指導」に関するQをいくつも考え出してみます。
① 計算にとっても時間がかかる子がいるけど、どうしたらいいか。
② 九九で何度も同じまちがいをする子がいるけど、どうしたらいいか。
③ 筆算で下から上を引いてしまう子がいるけど、どうしたらいいか。
④ まだ指を使わないと計算できない子には、どうしたらいいか。
⑤ ノートをぐちゃぐちゃに書くので、計算の位がそろわない子は、どうしたらいいか。
次は、どの問いをセレクトするかです。
自作自演なのですから、私が答えやすい問題、私の主張が語れる問題、そして、私の担当する2年の計算に関係する問いを選べばいいのです。
②の問いを採用することにしました。
Q 九九で何度も同じまちがいをする子がいます。どうすればいいですか。
A 「4×7=24」というように、まちがった答えがその子の頭の中に刷り込まれています。このまま、九九の計算をさせても、そのまちがいがより強化されるだけです。
対策としては、正しい式と答えをその子に何度も言わせたり、「4×7=28」と正しく書いた小さな紙を見させながら計算させたりします。まちがえた答えの代わりに正しい答えを上書きしていくようにするのです。
「上書き」という表現が、通じるかどうかです。
通じる人には、なるほどな、と思ってもらえそうです。
☆ ☆
これで、「つまずきをなくす計算指導」の原稿は、完了です。
2けたのたし算の解説を1枚、計算を2枚。
かけ算九九の解説を1枚、計算を4枚、絵になる計算を4枚。
2年の計算のまとめを2枚。
3けたのたし算・ひき算の解説を1枚、計算を5枚。
計20枚にQ&Aということになります。
教育関係の原稿は、教材研究と印税収入の両方できて、お得です。
(2006.8.17)