授業からの一般化

 授業作りに関する講座で、参加者が何を学びたいのかを想定します。
 自分の持っている学年の教科、さらにいえば、これから教えるようなことが出てくると、「すぐ使えるぞ」と嬉しくなるでしょう。
 ただ、参加者というのは、学年がバラバラである。学年別分科会ならば、1つの学年の教科・教材に絞って、授業作りについて話せます。しかし、学年がバラバラの場合、とりあげられているものを通して、自分の学年でも一般化できないと、役立たない講座となります。
 他の学年の授業への一般化をする。
一般化されない講座は、講師の自己満足といえます。
 6年社会の大仏づくりの授業であれば、次のようなことが一般化できます。

①子どもの既存の知識を問う。(~について知ってることを書きなさい。)
②なぜ~のか、子どもの予想・考えを問う。
③AかBかを問う。
④教科書や資料集を読ませる。
⑤授業のメイン発問の伏線になるような導入をする。

 こうして、1つの授業から一般化したものを他の学年の教材でも使えるのかを模擬授業として示す。授業紹介→一般化→模擬授業という形式です。

(2007.8.14)