ありの行列

 1年の説明文「じどう車くらべ」に続いて、3年の説明文「ありの行列」をこの前の6年生に授業します。
 3年の教材ですが、1年と比べると、文章量は10倍ぐらいあります。
 音読に時間をかければ、それだけで授業が終わってしまいます。
 数回の音読と段落番号づけは、事前にやってもらうことにして、ポイントを絞った説明文の授業を展開したいと思います。

①2ページ分の連れ読み→1人読み。
②「行列とは何ですか。」(指名して言わせる。)
③「分からない言葉に出会ったら国語辞典で調べることが大切です。」
④「問いの段落は、何段落ですか。数字だけ書きなさい。」(1段落)
⑤1段落を立って3回読む。
⑥「問いの文はどれですか。鉛筆で線を引きなさい。」
 (それなのに、なぜ、ありの行列ができるのでしょうか。)
⑦「問いの文だと分かる1文字に、○をつけなさい。」(か)
⑧「1段落で一番大事なのは問いの文です。では、1段落で次に大事な文はどの文  ですか。線を引きなさい。」(ありは、ものがよく見えません。)
⑨「なぜ、その文が次に大事なのですか。」(問いの文に「それなのに」とあるから。)
⑩「説明文を読む時は、大事な文や段落を見つけ出すことが大事です。多くの情報  から、本当に大事な所だけ見つけ出す読み方が身につける必要があるのです。」
⑪板書:ものがよく見えないのに、なぜ、ありの行列ができるのか。
⑫「通常、説明文には、問いの段落と答えの段落があります。そこが作者の一番言  いたいことになります。」
⑬「この2ページに答えの段落がありますか。」(ない)
⑭「答えの段落を見つけて、その番号をノートに書きなさい。」
⑮最後まで、一文交代で読ませていく。
⑯答えの段落がどれか検討する。(問いに対応しているかどうか。正解は8段落。)
⑰「2段落から7段落には何のことが書いてありますか。ズバリ一言で書きなさい。」
 (ウイルソンの実験)
⑱「ウイルソンの1番目の実験は何段落に書いていますか。」(3段落)
⑲「どの言葉で分かりますか。」(はじめに)
⑳「2番目の実験は何段落ですか。」(4段落)
(21)「どの言葉で分かりますか。」(つぎに)
(22)「説明文は、いろんな言葉をたよりに読んでいくことができるのです。」
(23)今日学んだことを書かせる。

 時間的には、⑯までしか教えられないかもしれません。
 それ以降は、時間が余った時の保険ということにしておきます。
 さて、実際の授業ですが、なんとか最後まですることができました。1時間目に、音読と段落番号づけをする時間がなかったので、それも授業内でやりました。
 多少展開を変更したところもありますが、ほぼ予定通りでした。

《今日学んだこと》
・今日は、説明文の勉強をしました。この勉強で、重要な段落を考えました。私は、最後の問題で9段落と思ったけど、8段落でした。説明してもらったら、8段落に全部説明してあって、9段落は、まとめだったことが分かりました。これからは、すぐに重要な事がつかんで、簡単に話が読めるようになりたいです。(田中)
・今日はありの行列の事を学びました。ありは物がよく見えないのになぜ行列が出きるのかを勉強しました。説明文は、全ぜんわからなかったけど荒井先生から答えのだんらくとかを教えてもらいだいぶ説明文がわかるようになりました。(小林)
・今日は、国語の勉強で「ありの行列」という説明文について学びました。「ありの行列」を使って説明文についてくわしく学びました。問いの段落と答えの段落さえ読めばその話の内容がだいたい分かる事を知りました。とても楽しかったです。
(奥原)
・今日は、ありの行列について学んだ。ありは、目が見えないのに、なぜ行列ができるかをしった。それは、ありのおしりからとくべつなにおいのあるえきをだしているからそれをたどって行列ができます。ありは、小さいのにそんなひみつがあったのかと思った。ありのひみつがわかって楽しかったです。(荒田)

(2007.5.21)