学力研全国大会1日目の「学級づくり講座」での久保先生のお話の中で、一番心にくい込んできた言葉は、これです。
「自分のこれまでの実践をご破算にしない。」
新しいことを学ぶと、これまでやってきたことをご破算(なし)にして、1からやろうとします。
要するに、ゲームのようにリセットするわけです。
でも子どもにとっては、今まで先生に言われてやってきたことが、先生の気分一つでガラッと変えられるわけです。
そんな簡単に受け入れられることではありません。
ご破算するのではなく、今までやってきた実践の上に、新しい実践を根付かせていくことが大事なのです。
2008年6月9日の考現学に書いた「真水で鯛を飼う話」のようにするのです。
海水でしか飼えない鯛を池の中に桶一杯の真水を毎日入れ続けることで、真水で鯛を飼った、というお話です。
ちょっとの変化を毎日毎日くり返す。そのことを通して、子どもは変化できるのです。やはり意図した継続が大切なのです。
一気に変化しないのは当然。それでよかったのです。
でも変化を求めるならば、意図した継続が必要になってくるのです。
(2010.8.8)