授業の助走・導入・時間つぶし

 時間つぶしをどうするかは、結構大事です。
 昨日の説明文の授業の始まる前です。
 2時間目の初め、まだ全員揃っていません。教材文の「ありの行列」は全員の前にあるので、「黙読しましょう」でもいいわけです。
 でも、堅い説明文を扱いますから、ちょっとクッションになるような助走をしておきたいな、と思いました。
「蟻って、足が何本か知っていますか。」 「6本。」
「体はいくつに分かれているの。」 「3つ。」
「どんな風に。」 「頭と胸と腹。」
「足はどこから生えているの。」 「胸。」
「胸から足が6本生えてる虫を何というんですか。」 「昆虫。」
「昆虫にきまりがあるように、説明文にも決まりがあるので、それを勉強してい きましょう。」
ほんの1,2分の助走ですが、そういう会話によって、昆虫の定義を復習させ、学習で扱う題材に興味を持たせ、遅れた子を待つ時間調整をし、説明文を学ぶ意義を語ったのでした。
 こういうのを思いつきでできるのも経験のなせる技かもしれません。

(2007.5.22)