光村国語四上の「一つの花」です。戦争教材といえますね。
【第1次第1時(1/8)】
①「一つの花」って、どんなお話なのかな。想像してみましょう。
②先生が読みます。読めない漢字には、ふりがなを打っていきましょう。
③お話を読んで、分かったこと・気付いたこと・思ったことを発表しましょう。
④自分の気に入ったところを読みましょう。
【第2次第1時(2/8)】
①自分の速さで、全文を読みましょう。
②国語辞典を使って、意味の分からない言葉を調べて、ノートに書きましょう。
③このお話を4つの場面に分けるとしたら、どこで分けられますか。
④4つの場面に、短いタイトルをつけましょう。
指導書では、3つの場面にしてます。でも、これはどうみても4場面に分けた方がいいです。
(分かれるところに絵があったので、気づかなかったのでしょう。)
[第1場面]はじめP.62~64の5行目 「ゆみ子がおぼえた言葉」
[第2場面]P.64の7行目~P.65の6行目 「ゆみ子の未来への不安」
[第3場面]P.66の1行目~P.70の5行目 「お父さんからもらった一つの花」
[第4場面]P.70の7行目~P.72の8行目 「十年後のゆみ子の買い物」
(2013.8.15)
戦争教材は実際にあったことを扱っているので、少しでもファンタジーなところがあると、受け入れにくいかもしれませんね。
【第2次第2時(3/8)】
①場面1を連れ読みや交代読みで音読しましょう。
②お母さんが「一つだけ。」と言うのは、どんなときですか。
③場面2を連れ読みや交代読みで音読しましょう。
④お父さんがゆみ子を高い高いするのは、どんなときですか。
【第2次第3時(4/8)】
①場面3を連れ読みや交代読みで音読しましょう。
②このお話の登場人物は、すべて見つけましょう。
③場面1~場面3のゆみ子は、何才ですか。
④お父さんが戦争に行くことをゆみ子は分かっていますか。
赤ちゃんがしゃべり始めるのが何才ぐらいなのか、ネットで検索しました。
有意味語の初語時期についてですが、個人差がありますがちょうど1歳のお誕生日を過ぎてから、「ママ」「パパ」「ワンワン」「ブーブー」などの言葉(1語文)が出始めます。特徴的なのは、発音がたやすいもの、耳で聞き分けられやすいもの、周囲でよく使っているもの、発音の様子が目でよく見えるもの(母音・両唇音など)が条件で、4語程度といわれています。といっても、1歳過ぎに急激にしゃべりだすのではなく、コミュニケーションのほとんどが、指差し、身振り、うなずき、が主で、喃語が多いです。しかし、喃語もバリエーションが増え、バナナをバババといったり、りんごをうんごといったりしてだんだんと発語が増えてきます。
1さい6ヶ月には2語文もできはじめ、「ママ、イコー」「パパ、イナイ」
「ワンワン、コワイ」など言い出しますが、表現できる語彙は50ぐらいです・・
言葉の前提として、「ちょうだいーどうぞなどのもののやり取り」や、「指差し」が獲得されていること。(三項関係の成立と言います。)おもちゃなどの道具を使用できること、目的ー手段が分化していること。(表象機能の成長)が必要です。
1歳半には1歳6ヶ月健診があります。そこでは、絵カードを見せたりして、指差しで応えさせたり、積み木を見せて「高い高いね」といって積ませたりして、相手の指示がわかり応じることができるかをみていきます。
言葉は、その後、動作語、3語文、質問文などの経緯を経て、3歳ぐらいにやっと会話で自分の感情や欲求を伝えます。この頃に日常生活動作も自立し、お友達とごっこ遊びなどをして遊ぶようになります。 http://okwave.jp/qa/q2052711.html
「一つだけ、ちょうだい。」に二語文なので、1才6か月ぐらいってことになります。ただ、「~だけ」や「ちょうだい」という表現は、1才6か月には難しい気がします。
十年後に12才だとして、2才なら、まあ妥当でしょうね。
(2013.8.16)
「一つの花」の主題について、あらためて考えることができました。
【第2次第4時(5/8)】
①場面3を一文交代読みで音読しましょう。
②お父さんがゆみ子にコスモスの花をあげたのは、なぜですか。
③場面4を連れ読みや交代読みで音読しましょう。
④場面4のゆみ子は、何才ですか。
【第2次第5時(6/8)】
①自分の速さで、全文を読みましょう。
②十年前と十年後を比べてみましょう。
③十年前と十年後で何が一番大きく変わったのでしょうか。
④作者がこのお話で伝えたかったことを考えましょう。
最後に主題を考えさせています。子どもたちに考えさせ、発表させた後、教科書P.69の6行目の文に注目させます。
お父さんは、プラットホームのはしっぽの、ごみすて場のような所に、わすれられたようにさいていたコスモスの花を見つけたのです。
第4場面には、次の文があります。
ゆみ子は、お父さんの顔をおぼえていません。自分にお父さんがあったことも、あるいは知らないのかもしれません。
コスモスの花のように、お父さんが忘れられた存在になっています。お父さんの代わりに別の言葉を入れることもできます。
例えば、「戦争」です。
ゆみ子は、戦争をおぼえていません。昔、戦争があったことも、あるいは知らないのかもしれません。
ここに戦争を知らない子どもたちへのメッセージが込められてるのです。
「戦争があったことを忘れないでほしい。」
これが「一つの花」の主題だと、私は考えます。
【第3次第1時(7/8)】
①これまで読んだことのある物語を思い出しましょう。
②班で、自分が読んだ物語をしょうかいし合いましょう。
③しょうかいのしかたを考えましょう。
④「一つの花」をしょうかいする文章を書いていきましょう。
【第3次第2時(8/8)】
①しょうかいする文章に、話し始めの言葉をつけ加えましょう。
②しょうかいする文章に、結びの言葉をつけ加えましょう。
③班で、「一つの花」をしょうかいし合いましょう。
④自分が読んだ物語をしょうかいする文章も書いてみましょう。
しょうかい文は、そんなに簡単に書けないでしょうね。
(2013.8.17)