『新しい国語六』(東京書籍)に、「プロフェッショナルたち」と題する説明文があり、3人の方が紹介されています。
その内の1人が、杉野英実さん、男性のパティシエです。
杉野さんがフランスで修行中、憧れたのが菓子職人ベルティエです。
ベルティエの店では、特別な食材を使っていなかった。レシピも、料理学校のものと全く同じだった。(中略:荒井)
かざり付けのベリーはふつうのもの。しかし、少しでもいたんでいれば全て取り除いていた。菓子をつけこむお酒も、一てきたりとも残さずしみこませていた。
レシピは同じでも、結果が変わる秘密を杉野さんは見つけたのです。
どの作業も、おいしい菓子を作るためには、あたりまえのこと。しかし、その全てを完ぺきに行っている店は、ここが初めてだった。杉野は思った。「あたりまえを積み重ねると特別になる。」と。
ホームページで杉野さんを調べてみると、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」(2013.12.25)で取り上げられています。
「あたり前が一番むずかしい」と杉野さんは言います。
やなせたかしさん、震災に会われた人々、杉野英実さん。
そこに共通する生き方・考え方が、一点突破につながっていきます。
(2014.8.26)