『向山型国語教え方教室 2014年8月号』(明治図書)で、河田孝文氏が向山型分析批評のスキルとして、「作品全体を分析する」手順を紹介されてます。
1) 設定 2) 事件に分ける
3) 事件を要約する 4) クライマックスを検討
5) ピナクルを検討 6) 主題を考える
設定は、次の2つのカテゴリーに分けられるそうです。
A 説明+事件型 B いきなり事件型
今日、一点突破で模擬授業する「サボテンの花」は、説明+事件型です。
説明(設定)が物語の半分を占め、「ある日、一人の旅人が通りかかった。」から、事件が起こります。長文の物語であれば、事件が1つではなく、いくつもくり返されます。
「サボテンの花」の事件を20文字以内で要約すると、
「旅人に切られ水を飲まれ命を救うサボテン。」となります。
クライマックスも、この事件であり、ピナクルの一文は、
ざっくりと割れた傷口からおどろくほどの水が流れた。
「傷つきながら人を助ける」サボテンは、まさにアンパンマンと同じです。
おどろくほどが、「おどろくほど美しい花」につながってるのです。
(2014.8.30)