元との戦いを教える

 6年社会「元との戦い」を1時間で教えました。
 最初に、中国の歴史を板書しながら話しました。

秦(B.C.221年)→漢(B.C.206年)→隋(581年)→唐(618年)→宗(960年)→元(1271年)

 秦は中国を最初に統一した国です。7つの国を統一したので、国王ではなく、皇帝という言い方が登場しました。それゆえの秦の始皇帝です。
 始皇帝は、万里の長城をつくります。
 モンゴルが攻めてくるのが防ぐためです。
 ここで、農耕民族と遊牧民族の違いを話しました。農耕民族は、田や畑を耕すので定住生活を。遊牧民族は、牛や羊の餌である草を探して、あちらこちらへ移動する生活を。食料がなくて困ったら、農耕民族を襲って、食料を奪う。
 モンゴルは、その遊牧民族なのです。
 教科書は、次のような記述で始まります。

 13世紀に、モンゴルが中国にせめこんで、元という国をつくりました。

モンゴルの騎馬軍団が、多くの国に攻め込んで支配していったのです。
 その元が、日本に攻めてきたわけです。
その時、リーダーとして活躍したのが北条時宗なのです。
この後、1274年の文永の役と、1281年の弘安の役を扱っていきます。
 竹崎委長が書かせた絵から気付きを書かせました。

・元軍と服がちがう(乾)  ・やりをもっている人がいる。(藤本)
・何人かがけんをもっている。(浮島)
・馬に乗っている人だけ服が丈夫そう(田中)
・みんな、矢を持っている。(神谷)  ・しんでいる人がいる(中)
・くつがながぐつみたいなくつ(三宅)
・板(?)の下じきになっている人がいる。(船倉)
・背なかにたてみたいなのをせおっている(銭谷)
・えぐい(早川)  ・赤い服をきている人がいる。(中野)
・弓でさされて血をながしている人がいる。(久田)
・馬から血がいっぱいでている。(上田)
・背中に矢がささって血がでている人がいる(奥原)
・人のかおがぶさいく(糸井)  ・馬に乗っている人がいる(宮田)
・たてのようなものがある(石田)

「この絵を見て不思議だなと思うことはありませんか。」
 4人目の子が「元軍が馬に乗っていない。」ことに気付いて言いました。
 馬は神経質な動物なので、船で一緒に渡ってくることができません。日本が元軍を追い返せたのは、元軍が馬を使えなかったことが大きいのです。

(2007.5.31)