「ぎゅっと」で短文づくり

 教科書の次の一文を視写させました。

わたしは、一セント玉をぎゅっとにぎりしめて、小声でそっと言った。

 それから、上記のように「ぎゅっと」だけを赤鉛筆で枠囲みさせました。
「ぎゅっとを使って、短文作りをしてもらいます。」
 一文書けた子から持ってこさせ、板書させました。
 黒板が短文で埋まった段階で、黒板に書いてない子を立たせて発表。
 次に、黒板のを読ませて、それに私が点数をつけていきました。

・太った人がスカートをはこうと思ったらぎゅっと苦しい。(はいれへんでウエストがでかいから)① 10点
・物を、ぎゅっと、にぎる。 8点
・しぼうをぎゅっとつかむ。 8点
・ぎゅっとだきしめる。 6点
・おかあさんの手を、ぎゅっとにぎりしめた 6点
・ぬいぐるみをぎゅっとつかんだ。 8点
・ぎゅっと、手おつなぐ。 7点
・おかしがぎゅっとたべたくなった。② 8点
・お母さんをぎゅうっとにぎった。③ 0点
・友だちにぎゅっとしたいね。④ 8点
・わたしは、チョコレートをぎゅっとにぎりしめたのでわれてしまった。 10点
・友だちと、雪であそんでいたきゅうにさむくなって友だちのてをぎゅっとにぎった。 8点
・野球ボールをぎゅっとにぎりしめてなげた。 8点
・石をぎゅっとにぎりしめた。 8点
・お母さんが子どもの手をぎゅっとにぎりしめた。 10点
・お母さんが赤ちゃんをぎゅっとにぎりしめた。 10点

 改めて、こうして文字に打ってみると、文法的におかしいものがいくつかあります。①、②、④の文です。④の文を6点とするとしても、①と②の文は使い方が間違っているので0点にすべきでした。
 ③の文は、「ぎゅっと」を「ぎゅうっと」とに書き間違えてたので0点。これは問題の前提を守ってないので、採点外となります。
 後は、次のものが足りないものを2点ずつ減点していきました。

主語なし・述語なし・目的語なし(何をぎゅっとしたのか)・句点なし

 また、誤字は1点びきです。
時間があれば、「そっと」を使って短文づくりをさせてみたかったです。
 1回で終わっていては、指導にはならないからです。

(2008.5.5)