この前、久保先生に聞いた話で、印象的なものがあります。
教師が子どもに楽しいことをしなくても、子どもは学校に来てるだけ楽しい。
同じ歳の子どもがこんなに集まっているのは、学校だけだから。
学校に来て、友だちとすごす。それだけで子どもは楽しいわけです。
だから、あえて教師が、誕生会をやったりとか、ゲームをしたりとかして、楽しいことをやる必要はない、ということです。
考えてみれば、今の子どもには楽しいことが周りにあふれています。
楽しいテレビ番組があり、楽しいマンガがあり、楽しいゲームがあります。
楽しさにあふれているところで、教師が楽しさを与えても、ほんの付け足しにしかなりません。
それよりむしろ、責任感や忍耐力、まじめにがんばること、などを教えていく方が大事なのではないでしょうか。
「楽しい授業」にこだわっていた私にとって、楽しくなんかなくていい、という考え方が、とても魅力に思えたのでした。
子どもを伸ばす、その1点を考えて、授業をしていきたいものです。
(2005.10.7)