子どもを大事にするって

 3年国語の研究授業がありました。私が討議会で指摘したことは次の通りです。

1) 本時の目標の1つが「友だちの発表の内容を正しく聞く。」である。
2) 全体の前で音読をした子が4人。内、3人がまちがえていた。
3) まちがえていることを他の子に問い返す必要があったのでは。(教師自身が気づいていないのなら、もっと問題。←これは言わず。)
4) 子どもの発表を教師が常に復唱していた。先生が言い直してくれるなら、 友だちの発表を正しく聞く必要はなくなる。

 他にも言いたいことはあるのです。でも、上記に絞りました。
 上記を言ったあと、「全体的にしっとりと落ち着いたいい授業でした。指示や発問も明確だったのがよかったです。」とつけたしました。
(仲のいい先生からは「指導主事みたい。」「えらそう。」と言われましたが。)
 本当の指導主事の指摘もなるほどな、と思えるところが、10分の1ぐらいはありました。でも、「子どもを大事にする」というフレーズがいただけません。
 それよりも、「子どもに学力をつける」とか「子どもの学習能力を高める」とかを出してほしい。そうしてこそ、子どもを大事にしてることになるのです。

(2005.10.18)