月曜日に、6年生国語の研究授業がありました。教材は「山へ行く牛」です。
子牛を産んだばかり母牛を冬の間に、山仕事に貸しに行くお話です。母牛と子牛の別れに、主人公島子の父親と別れが回想され、最後に島子は言葉にできない思いを込めて、マアッーと叫ぶわけです。
授業は後半、このマアッーに込められた島子の思いを出し合う授業となりました。マアッーは牛の言葉ですが、それを人間の言葉にするとどうなるか、という展開です。
さようなら 帰ってきてね 体を大事にしてね ごめん
など、様々な言葉が出されます。
教材をもっと読み込めば、島子のもっともっと深い思いをくみ取って書く子も出てくるでしょう。(でも、授業時間は限られています。)
最後、マアッーを含めた前後の部分を子どもに音読させました。
マアッーの思いを読み取ろう、というのはマルチ発問です。
でも授業は広げて終わると、授業のねらいが達成されません。
音読をした子は、マアッーを普通に読みました。
「今のマアッーの読み方に賛成な人は○、反対な人は×をつけなさい。」
×の理由を言わせていくなかで、授業のねらいに迫れると思います。
(2006.10.17)