第6場面で教えたいこと

「ごんぎつね」第6場面で、どうしても教えたいことは何かを考えてみます。

 ごんと兵十の思いが全くちがうことに気付かせる。
→分かり合うことの難しさを知る。    ↑
 ←なぜ、話者の視点がごんから兵十へと変わったのか。
→ごんは、なぜ、その(引き合わないと思った)明くる日に栗を持って行ったのか。
→兵十に分かってもらいたい。→その願いはかなった。ただし死を伴って。
 →そんなごんを撃った兵十をどう思うか。
 →ごんと兵十、どちらがかわいそうか。
  →母をなくし、自分のために栗を持ってきてくれたごんを撃ち殺してしまった。
 →ごんもあわれなら、兵十もあわれ。
           →兵十が死んだごんのためにできる償いは何か。
            →「ごんぎつね」を最初に語った人は誰か。
→ごんの本当の願いは何か。
 →兵十や憎まれている村人たちに、受け入れてもらうこと。
   ←ごんは、なぜ、いたずらをするのか。(第1場面・序文)
→ごんの願いが、「ごんぎつね」の話が語り継がれることによってかなっていく。

 第1場面と第6場面は、深くつながっているのです。

(2008.10.29)