問いと答え、要旨に迫る

「サクラソウとトラマルハナバチ」を2,3時間ほど終えるために、授業化していくところを考えていきます。

【問いの段落は、どれか?】
 1段落と7段落

【問いの文は、それぞれ何か?】【問いの文を分かる形に変換すると】
 1段落…どうして、こんなことになってしまったのでしょう。
               ↓
どうして、サクラソウの花がさいてもタネが実らなくなってしまったのでしょう。
 7段落…トラマルハナバチは、なぜいなくなったのでしょう。

【答えの段落は、どれか?】
 7段落と9段落

【答えの文は、それぞれ何か?】【問いの文に答える文に変換すると】
 7段落…実は、サクラソウの花がさいても、タネが実らなくなった所では、このトラマルハナバチがすがたを消していました。
               ↓
 サクラソウの受粉に深くかかわるトラマルハナバチがすがたを消したから。
 9段落…サクラソウだけが、人間に世話をされて花をさかせても、その周辺が牧場やゴルフ場に変わり、他の花々がなくなって、ネズミもすめないような所では、トラマルハナバチは生きていけないのです。
               ↓
 サクラソウの他の花々がなくなって、ネズミもすめないような所では、トラマルハナバチは生きていけないから。

【作者の言いたいことは何段落に書かれているか。】

 9段落
 サクラソウがタネを実らせるためには、トラマルハナバチがいなければなりません。トラマルハナバチが生きていくためには、サクラソウはもちろん、その他の花々、またネズミがいなければなりません。このように、生き物はみなつながり合っているのです。つまり、サクラソウを絶滅から守るためには、サクラソウだけを保護するのでは不十分です。おたがいにつながり合って生きている生き物たち全体を守っていかなければならないのです。

【作者の一番言いたい一文は、どれか。】
 おたがいにつながり合って生きている生き物たち全体を守っていかなければならないのです。

【この説明文の要旨は何か。】
 おたがいにつながり合って生きている生き物たち全体を守っていかなければならない。

(2009.5.30)