こそあど言葉の授業

『三年国語下』(東京書籍)に「「こそあど言葉」を使い分けよう」という教材があります。
 最初に4コママンガがあり、次のような台詞を言っています。

1)「あのお皿をとってくれる。」
2)「どのお皿だろう。」
3)「このお皿でいいの。」
4)「うん、そのお皿。ありがとう。」

 わずか四コマで、この・その・あの・どのを全部使っています。
 3年生の若い先生がこの教材で、学習参観することに決めました。
 その展開について、一緒に考えました。(職員室の席が隣りだったので。)
 教科書には、こそあど言葉の表があって、28種類のこそあど言葉が載っていました。3年のクラスは、24人なので、そのこそあど言葉の表に、「この」や「あちら」などの言葉をカードにして、貼りにいかせることを提案しました。九九表に、九九の答えのカードを貼りにいかせるのと、同じです。
 あと、そのこそあど言葉のカードの言葉を使って、文づくりをし、その文をこそあど言葉を抜いて、板書し、こそあど言葉を当ててもらうことも提案しました。 ただ、この文作り、やることを想定すると、結構難しいのです。(つづく)

(2012.10.27)

 28種のこそあど言葉をカードにして、アトランダムに24名の子どもたちに配布します。例えば、ある子のところに「こちら」が配られたとします。その子は、次の文を考えたとします。
「これは、えんぴつです。」
 この文を板書するときは、次のようにさせるのです。

・(   )は、えんぴつです。

 (   )の中に、どんなこそあど言葉が入るかを他の子どもたちに予想させるのです。そして、文作成者が「正解です。」と言うわけです。
 でもここで問題があります。
 それは、別のこそあど言葉でも意味が通ることです。

・(あれ)は、えんぴつです。 
・(それ)は、えんぴつです。

 もちろん、「あちらは、えんぴつです。」は、変です。合う言葉と合わない言葉があり、正解は1つには絞れません。
 でも、それでもいいんじゃないか、というのが私の結論でした。
 合う言葉がいくつもあれば、それだけ発表する回数が増えます。
「私がもってるのは、「これ」です。」
と、最後に、文作成者のカードを見せればいいのです。

(2012.10.28)