明日から、国語の下巻に入ります。扉の詩が「水平線」です。
3年生のクラスに入っている教育実習生が参観に来られます。実習生の今後の役に立つような授業をしていきたいです。
1)下巻の教科書を配る。名前を書かせ、列ごとに確認。
2)にぎりこぶしでアイロンを当てさせる。
3)立って1回、すわって1回音読。
4)読んでみたい人に音読。
5)水平線の意味の確認。どんな境目があるか。
6)連れ読み、交代読み、役割交代読み、たけのこ読み。
7)ノートに詩を視写。教師も板書。
8)黒板を下の方から消していって、暗唱。
9)一連から三連まで、話者の視線の動きを検討する。
10)四連があるとすると、「どこまでもある」はどう変わりますか。
11)教師の作った四連を紹介、ノートに写させる。
12)一連から四連まで読んで終了。
少し詰め込み感があります。でもやれるとこまでやってみましょう。
5/9/10/11は、伴先生の追試です。『授業研究21 2007.3』(明治図書)に。
発問1「水平線」とは、空と海の境目のことです。この詩は、境目が、「一直線に(第一連)」「はっきりと(第二連)」「どこまでも(第三連)」あるといっています。これは、どういうことですか。
発問2 これは、「たとえ」なのです。水平線だけでなく、「境目」はいろいろな処にあります。皆さんの生活の中にもあるということです。学校での生活の中では、どんな「境目」がありますか。
発問3 第一連で、話者の視線はどちら向きに動いていますか。
発問4 第二連では、話者の視線はどちら向きに動いていますか。
発問5 では第三連では、話者の視線はどちら向きに移動しますか。
発問6 この詩は、三つの連で終わっています。ですが、もし仮に第四連があるとしたら、話者の視線はどこを向いていくか分かりますか。
説明 第一連の「横(x軸)」、第二連の「縦(y軸)」、第三連の「奥(z軸)」のように、「横・縦・奥」の三つで表される世界を「三次元」といいます。ですが、「四次元」という世界もあるのです。「横・縦・奥」の次に出てくるのは、「時間」です。「時間」が加わると、「四次元」の世界となります。
発問七「時間」を見ていくとすると、「水平線がある どこまでもある」の、「どこまでもある」は、どんな言葉に変化するのですか。
第四連 水平線がある
いつまでもある
永遠の約束のように(この行は可変)
いつまでもある
ドラえもんに「四次元ポケット」が出てきますから、四次元という言葉自体は子どもも知っているでしょう。伴先生の追試の部分は、分かる子が分かればいいかなぐらいの扱いでいいのかもしれません。
学校生活にある境目として、「子どもと大人」「遊びと勉強」「休み時間と授業時間」を例として、書かれています。
「このような境目が、一直線に、はっきりと、どこまでもあるんだねという詩なのでしょう」と、伴先生は説明しています。
例えば、休み時間と授業時間の境目があいまいだと、学級崩壊・授業崩壊を招きかねないです。境目を意識させることが、ほんとうの強さを生むのかもしれません。
(2013.10.6)