撃たれたごん、撃った兵十

 作文で「ごんぎつね」について書かせました。よく読めてるなと思えるものを紹介します。

(かわいそうなごん。)
・たしかに、ごんのいたずらで、おっかあにうなぎを食べさせることができなかったし、ぬすんだいわしを兵十のうちへ投げこんだせいで、兵十はひどい目にあったけど、ごんはすごく反省していたと思います。そのしょうこに、くりや松たけを兵十のうちへ持っていっています。最後に、またいたずらに来たと思った兵十にうたれてかわいそうだけど、くりや松たけを届けたのが自分だとわかってもらえて、ごんは少し救われた気持ちになったと思います。
・ぼくは、初めてこの本を読んだ時、ごんはいたずらをする最悪なきつねだと思っていました。だけど、ごんが兵十への罪ほろぼしをしている所を読んで、ごんは、やさしいけれど、一人ぼっちでさびしいきつねだと思いました。でも、一番さびしいのは、兵十だと思いました。兵十は、お母さんが死んだ後に、かげで支えていてくれたごんも、自分でころしてしまうからです。だから、兵十に、およめさんができて、幸せになってほしいです。

 うたれたごん、うった兵十について、それぞれ深い洞察ができています。

(2013.10.26)