「○をもらった人は、問いの文をノートにうつしておきましょう。」
問いの文は、次の文です。
イースター島の森林は、なぜ、どのようにして失われてしまったのだろうか。
「次、先生が何を聞くか分かりますか。」
「答えの段落はどれか。」
「そう、答えの段落は、何段落でしょう。答えの段落は、1つではありません。
何~何と書いて持ってきなさい。」
正解は、8~21段落です。
○か×をつけていきます。片方だけあってるだけ、「一つは合ってます」とは言って、どちらが合ってるかはいいません。2回目に来たときは、どっちが合ってるかを教えました。
この後、答えの段落を見ていきました。
イースター島から森林が失われた大きな原因は、この島に上陸して生活を始めた人々が、さまざまな目的で森林を切りひらいたことである。(8段落)
9段落の次の部分に赤線を引かせ、1と書かせました。
まず、農地にするために森林が切りひらかれた。
次は、11段落に同じように赤線と2を書かせました。
次いで、丸木船をつくるために、森林から太い木が切り出された。
さらに、13段落です。
さらに、食りょう生産とのかかわりが深いこれらの目的に加え、宗教的・文化的な目的でも森林がばっさいされた。
このように理由が書いている段落を指を置かせて見つけさせていきました。
「もう一つあります。全員起立、選んだらすわりなさい。」
正解は、19段落です。
人間とともに島に上陸し、野生化したラットが、ヤシの木の再生をさまたげたらしいのだ。
そして、答えをまとめたのが、21段落です。
このようにして、三万年もの間自然に保たれてきたヤシ類の森林は、ばっさいという人間による直接の森林破壊と、人間が持ちこんだ外来動物であるラットがもたらした生態系へのえいきょうによって、ポリネシア人たちの上陸後、わずか千二百年ほどで、ほぼ完ぺきに破壊されてしまったのである。
この説明文は、3・8・9・11・13・19・21を読めば、ほぼ理解できるのです。
「この説明文の授業は、これで終わり。」
「えっ。」
説明文は、大事な段落を見つけ出し、そこだけ読んで、サッと理解できることも必要なのです。
(2011.5.14)