第6場面の発問検討

 第6場面で扱う予定の次の発問を自分で考えてみます。

 兵十に見つかって、ごんはよかったのか、よくなかったのか。 
【よかった】
・くりを持っていってたのが自分だと兵十に気付いてもらえたから。
・もし見つからなかったら、ずっと栗を持って行くことになるから。
・神様のせいにされたら引き合わないと思ってたから。
【よくなかった】
・火なわじゅうでうたれて死んだから。
・もう兵十と分かり合えることはできないから。
・最後まで、ごんはひとりぼっちだったから。

 こう考えてみると、たいした理由が出てきません。教師である私がこの程度しか理由を書けないのに、子どもがたくさんの理由を書き、そこで討論が起こるのを期待するのは、無理があります。
 むしろ、子どもからの気付きや思いの中で出てくる意見に、賛成か反対かを聞いた方がいいかもしれません。
 例えば、「兵十はひどいやつだ、に賛成ですか、反対ですか。」というように。
 ただ、意見が2つに分かれるかが難しいところです。

(2008.11.1)