真の主題に迫るため

 真の主題に迫るための授業展開を考えてみます。ほぼ教え込みですが。

①第6場面を音読させる。(はさみ読みか句点交代読み)
②第6場面だけ話者の視点が兵十によりそっている意味を考えさせる。
(もし話者の視点がごんだけだったらどうなるかを考えさせる。)
③ごんの願いを先生(私)は「兵十とわかり合いたい」であると考えることを伝え、 ノートに写させる。
④第1場面から第6場面までのごんと兵十でどちらが近づいていってるかをノート に書かせ、第6場面だけが両方が近づいていることを示し、兵十はごんをうつた めに近寄っていること、うった後はごんのことではなく家のことを心配している ことに気付かせる。
⑤兵十が分かったことは何かを考えさせ、栗や松茸を持ってきたのはごんであるこ とは分かったが、なぜ持ってきたのかは分かっていないことに気付かせる。
⑥先生が考えた主題「人と人が分かり合うことはむずかしい。」を写させる。
⑦自分のために栗や松茸を持ってきてくれたごんに対して、兵十はどんなつぐない をできるのかを考えさせ、このお話を伝えることが兵十のつぐないであることに 気付かせる。
⑧全体を表す一語は「つぐない」であると、先生は考えることを伝える。

(2008.11.28)