ちょっと~の魔法

 次の日記を見ると、理科で私が出した発問が分かると思います。

   実験                    5月23日(月)
 今日、理科の実験がありました。まず、「窒素の中ではものは燃えるのか」をしました。私の予想は、「ちょっと燃える」でしたが、先生が前で窒素がいっぱい入ったびんの中に火がついたろうそくを入れると一しゅんにして火が消えました。「二酸化炭素の中ではものは燃えるのか」をしました。予想はさっきといっしょで「ちょっと燃える」でしたが、二酸化炭素も窒素といっしょで一しゅんにして火が消えました。私は、酸素が空気の中になかったら火事などの火災がおこらないのかなぁと思いました。その次に先生は、オキシドールと二酸化マンガンをつかって酸素をつくりました。かんたんにつくれました。でも火の近くでつくったら、火事にすぐになるのではないかなぁと思いました。実験して楽しかったです。

 窒素と二酸化炭素の中で、ものは燃えません。教科書にも書いてあるので、燃えないだろうと思う子は多くいるはずです。それでも、「燃える」「ちょっと燃える」「すぐ消える」の選択肢で問うと、多くの子が「ちょっと燃える」に手を挙げるのでした。
 この前のいじめ調査にしても、やはり「ちょっとある」を選んだ子が多くいました。「ちょっと~」は子どもを誘う魔性の言葉かもしれません。

(2011.5.25)