学力研ニュースの原稿が出来上がりました。
今回は、iPadのWordにmazecを使って手書き入力して作った文章が多いです。
iPadのWordには落とし穴があって、文書1で保存しておいても、新規のページを立ち上げても、文書1の名前なので、上書きをして、前の文書を消してしまうことがあるのです。
今回、そのせいで一度書いた文章が何度か消えてしまいました。
以下、もう一度書いた文章です。
iPadを学校ぐるみで取り組むために
八月、校長戦略予算でiPadが四十台入ることになりました。
様々な手続きを二、三日で済ましたけれど、十一月中旬にようやく十四台のiPadが入ったのでした。一台一台の設定やアプリのダウンロードを一気にやり、次の週には五、六年のクラスで使わせてみました。
私は教務で理科を教えているので、「ビノバ理科」というアプリを使わせました。(ビノバシリーズには、国語・算数・社会・英語もあり、すべて無料です。)
iPadは二人に一台を使わせました。一人に一台ではないけれど、ペアでやる方が協力し合って問題を解いていて、とてもほほえましかったです。
十一月の最後の週には、六年理科「月と太陽」でiPadを使った授業を公開しました。「iステラ」という天体観測のアプリを使わせ、それぞれのペアがちがう日の月を調べ、その画像を写真に撮り(キャプチャー)、AirDropで他のペアに送らせるのです。お互いの情報がネットを介さずに送り合えるのです。授業の最後には、さまざまなアプリを子どもたちが自由に使いこなしてるところも観てもらいました。
他の先生が初めて教室でiPadを使わせるときは、「手伝いにいきますよ。」と、私の方から声をかけています。学校ぐるみでiPadを使ってもらえるようにするのは、簡単なことではありません。電子機器を使うのが苦手な先生も、まだまだ多いのです。
それゆえ、誰かが先行者となって、自分が実践し、観てもらい、さらに他の先生がするお手伝いもし、iPadを教室で使うことの良さを実感してもらう必要があるのです。
そして、最後には、iPadを使った学力向上の取り組みを学校の年間計画に取り入れ、システム化していくのです。
見えないところで支える
ディズニーランドが夢の国であり続けるのは、ミッキーや様々な施設があるだけではありません。そうじする係の人をカストーディアルといい、ゴミ拾いさえ、踊るように拾っていきます。全ての施設、動きが夢の国であるようなシステムになっているのです。
これから学校ぐるみに取り組もうと考えている方には、ミッキーの着ぐるみの中にいる人のように、見えないところで、たくさんの汗をかくことをお勧めします。
学校ぐるみを通して、一人では達成できない夢のような実践が生まれることを楽しみにしています。
(2014.11.29)