学校の帰り、ブックオフで、ディラン・れい子『意外に日本人だけ知らない日本史』(2009.7講談社)を買いました。105円です。
外国人が知ってるのに、日本人だけ知らない日本史が紹介されています。
例えば、今、私はフランスの田舎に住んでいます。何かあるたびにフランス人は、「自分たちはフランス革命で自由・平等を勝ち取った」という話をします。
そんなときに私が、
「日本だって第一次世界大戦の後に、人種差別撤廃の提案をしたのよ」
と言うと、若い学生たちは皆一様に驚きます。
そして私は、こう続けることにしているのです。
「残念ながら、それはアメリカやイギリスなどの反対で実現はしなかったの。でもフランスは賛成してくれたのよ」
そう言うと、フランス人は誰もが皆、なんとうれしそうな顔をすることか!
日本が人種差別撤廃の提案をしたのは、1919年、国際連盟でのことです。
このとき、国際連盟に参加している有色人種は、日本人だけ。他の国は全て白色人種です。はっきりいって、差別されていたのです。
だからこそ、国際的な場で、初めて人種差別撤廃の提案をできたのでしょう。
問題は、多くの日本人がその事実を教えられてないことなのです。
(2012.11.19)