算数で、約分の仕方や通分の仕方を教えるとき、最初にどのやり方を教えるかが重要になってきます。
なぜなら、子どもの多くは、最初にインプットされた方法を結構覚えているものだからです。
次のような失敗をしました。
帯分数を約分する問題がありました。
例えば、2と3/12です。
これを最初、仮分数になおして、約分して、さらに帯分数に戻すやり方で教えました。
その次に、帯分数を仮分数に直さない約分の仕方を教えました。
「どちらも同じ答えになるので、帯分数を仮分数に直して約分する必要はありま せん。」
ということを教えたかったのです。
あとで、練習問題をやらせると、帯分数をわざわざ仮分数に直している子が何人かいました。最初のインプットに影響されているのです。
これは、最初に、帯分数を直さずに約分してから、仮分数に直して約分する方法を教えればよかったのです。
(2012.11.24)