若い講師の先生の公開授業を見ました。
気になる点がいくつかありました。
①掲示物を全員で音読させる時、自分の身体で掲示物の見えない子が数人いた。
②掲示物の音読をさせている時、自分も掲示物の文字を目で追い、子どもを見ていなかった。
③腕組みをしながら授業していた。
授業の中身そのものより、上記の3点の問題が大きいです。
①は、子どもの視線を意識してないことから起こっています。見えない子どもは、何とか見ようと首を動かしていましたが、やはり見えません。他の子が読む音声を頼りに、声を揃えていました。けなげです。「先生、見えません。」と言えないことも気にかかります。内のクラスなら、即座にその声が出ます。
②、指示を出す以上、その指示を子どもがどう受け止めて行動するのかを見届ける義務が教師にはあります。指示だけして経過や結果を見ない監督のもとでは、やがて誰も動かなくなります。
③、腕組みは、身体が(すなわち心が)閉じていることを象徴してます。子どもの出す様々なものを全身で受け止めるように、教師は子どもに身体を開いて立つ必要があります。振り返ってみると、叱るときは腕を組んでることが多いです。
(2010.11.13)