分数のわり算の難所

 分数のわり算は、計算だけなら、分数のかけ算と変わりません。
 3/7÷4/5なら、3/7×5/4を計算することと同じだからです。
 子どもが混乱するのが、6÷2/9や、1/8÷7のような計算です。
 整数の6や7を6/1、7/1に直せば、簡単にとけるのですが、それを省略して解こうとすると、勘違いした計算をしたりします。
 次に難しいのが文章問題です。
 例えば、次の問題の式はどうなるでしょうか。

 2/5mの重さが3/10kgの鉄のぼうがあります。
 この鉄のぼう1mの重さを求めましょう。

 書かれた順で、2/5÷3/10と書くと、完全なまちがいです。
 1mあたりを求めるのだから、3/10÷2/5と書かなくてはいけない。
 わり算の文章問題は、立式を間違えると、完全に間違いとなります。
 さらに、そこに割合がからんでくると、とてつもなく難しくなります。

 6年1組では、むし歯のある人が18人で、むし歯のない人はむし歯のある人の5/6です。6年1組の人数は何人ですか。

 むし歯のない人の人数を求めてから、むし歯のある人の人数を合計する2段階分けの方が分かりやすいでしょう。11/6と考えるのは無理というものです。

(2010.11.27)