詩の表現技法

「ぼくは川」の表現技法を抽出してみます。

①体言止め…「ぼくは川」
②比喩(隠喩)…「ぼくは川」「真っ赤な月」
③擬人法…「ぼくは川」「背をのばし」「のたうつ」
④対句…「うるおす←→渇く」
⑤行分け…4文を12行にしている。
⑥反復法(リフレイン)…「あたらしい日へほとばしる」
⑦動詞の連続…ひろがる→のばす→うるおす→くねる→うねる→ほとばしる→とまらない、のたうつ→渇く→うかべる→光らせる→ほとばしる→ほとばしる
⑧句読点がない…流れる川を象徴している。

 伴先生は、動詞に全て○をつけさせました。
「一番大切な動詞は、どれですか。」
 一番目は、当然「ほとばしる」。二番目は、「とまらない」。全体を4文に分けると、文の最後に来るのが「とまらない」「川」「ほとばしる」となるからです。「「とまらない」「川」「ほとばしる」ってことが言いたい詩ですね。」
というようなことを伴先生に言われ、この詩がスッと理解できたのでした。
 何とか、ここまで、子どもたちを導きたい。

(2010.12.23)