劇の中で受けたところ

 学習発表会が終わりました。
 劇の中で、どの場面が客席に受けたか振り返ってみます。

「桃太郎、金太郎、浦島太郎。」「ウルトラマン太郎。」「それ、違う。」
「花咲じいさん、こぶとりじいさん。」「子泣きじじい。」「それは、ゲゲゲの鬼太郎。」

 しっかり笑いがとれました。導入で笑いがとれると、あとも笑いを取りやすくなるものです。

上手より、亀登場。(♪もしもしかめよ♪を歌いながらけん玉。)

 亀が出てくるだけで笑い。けん玉で、もしかめをしていることに意外性があったようです。

「甲羅をたたくと、頭をひっこめるぜ。」「ほんと?やってみよう!」
二人で亀をたたく。

 紙で作った棒で、亀の甲羅をたたくと音がします。それが受けました。

「うん。お礼にいいところへ連れてってあげる。どうか私の背中にのってください。」

 亀の背中に、浦島太郎が実際に乗って歩いていくところが受けました。

「でも、ポチって、となりのいじわるじいさんに、なぐり殺されちゃうんだよ。」

 いじわるじいさんに鍬でなぐり殺されるシーンで笑いが起きました。稚拙な演技だからこその笑いなのでしょう。

「わぁ、もちがうんこになっちゃった。」

 こういう系は、確実に笑いがとれます。程度は低いのですが。

「おばあさんは、川へ洗濯に。」洗濯機かついで、おばあさん登場。
「どっこいしょ。さあ、洗濯しようかね。」

 ほどほどの笑いがとれました。洗濯機でしていると思っている子もいたのかもしれません。

「すると、柿ががどんぶらこ、どんぶらこと、」「ちがう、桃!」
「すると、桃がどんぶらこ、どんぶらこと」「桃、小さすぎ。」
「すると、大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこと」「大きすぎ、」
「注文が多いなぁ。」「すると、桃太郎がとんぶらこ、どんぶらこと」
桃太郎が川上から流れてくる。「助けて、おぼれる。」

 低学年の子が、「ちがう、桃。」「桃、小さすぎ。」「大きすぎ。」を言って興奮していました。桃太郎がおぼれて登場するところでは笑いがとれました。

「鬼はパワーアップしました。」

 パワーアップという言葉だけで、「ドラクエや」とつぶやく子がいました。

「こうして、桃太郎は鬼退治に出かけたのです。」(ドラゴンクエストの曲が流れる。)
「スライムが現れた。」(スライムと戦い、何とか勝つ桃太郎。)
「ドラキーが現れた。」(ドラキーと戦い、何とか勝つ桃太郎。)
「桃太郎のレベルが上がった。」

 ここは大いに受けました。ドラゴンクエストのゲームが、子どもたちの間に、いかに浸透しているかが分かるところでした。

雉が罠にかかっている。桃太郎、罠をはずしてあげる。
「かわいそうに。さあお逃げ。」「ありがとう。」(雉、さっていく。)

 雉がお供をしないで逃げていくので、「エー」と声が上がっていました。

「次の日のことです。美しい娘がやってきました。」
「桃太郎さん、わたしもお供につれていってください。」
「ぼくはこれから鬼退治に行くんです。危険ですよ。」
「では、わたしが鎧を作りましょう。作る間、この戸を開けてはいけませんよ。」

 桃太郎に出てこない娘が「お供に連れて行って」と言っているので、ここでまた「エー」と声が上がりました。さらに、「この戸を開けてはいけません」の台詞の後は、「鶴の恩返しや」との声があがっていたのです。

猿が岩に、はさまれている。「おおい、旅のお方。助けてくれ。」
「お猿さん、どうしたの。」
「カニにいじわるしたせいで、岩にとじこめられてしまったのです。これからもう悪さはしませんから、ここから出してください。」

「孫悟空や。」「ドラゴンボールや。」の声はあったけれど、「さるかに合戦」には気づかなかったかもしれません。
 こうして振り返ると、結構笑いをとれていて、私は満足です。

(2009.11.19)