「一つの花」感想・他

 3学期の最初に扱う国語の教材は、今西祐行の「一つの花」です。いつものように、感想と作者の言いたかったことを子どもたちに書かせます。そこで、今回は、私も感想と作者の言いたかったことを一読して書いてみることにします。

【一読後の感想】
 ゆみ子より、お父さんがかわいそう。出征に行くお父さんは、自分のおにぎりをゆみ子にあげている。そういうものしかあげれないお父さんのかなしみ、子どもの行く末に希望を持てないかなしみ、それが伝わってくる。ゆみ子が元気に育ったことがうれしい。お父さんも喜んでいるだろう。
【作者の言いたかったこと】
「一つだけちょうだい」とおねだりして、やっと一つだけもらえる時代から、現代はどれにするか選べる時代に変わった。ぜいたくできない時代があったことを忘れないでほしい。 

  やってみると、簡単に書けるものではありません。一読後で作者の言いたかったことを把握するのは難しいです。感想だって、何を書こうか迷いました。これまで、国語の教材を読む時は、どう教えるかばかりを考えていました。自分で感想や作者の言いたかったことを書いてみると、その難しさが分かるので、子どもが少しでも書けてたら、ほめることができそうです。

(2008.12.24)