「旅人の宿りせむ野に霜降らば吾(あ)が子はぐぐめ天の鶴群(たづむら)」をインターネットで調べてみました。すると、この歌は万葉集に載っていて、遣唐使のお母さんが無事を願って詠んだ歌だと書いてありました。さらに、この歌は「愛国百人一首」の一首としてもおさめられていました。
愛国百人一首とは、愛国の精神が表現された名歌百首を選んだものです。
いくつか有名どころを紹介します。(ウィキペディアより)
17.大伴家持 天皇(すめろぎ)の御代栄えむと東(あづま)なるみちのく山に金(くがね)花咲く
25.菅原道真 海ならずたたへる水の底までも清き心は月ぞ照らさむ
57.林子平 千代ふりし書(ふみ)もしるさず海の国の守りの道は我ひとり見き
77.吉田松陰 身はたとひ武蔵の野辺(のべ)に朽ちぬとも留め置かまし日本(やまと)魂(たましい)
また、あるページには、育むについて、次のように書かれていました。
万葉集の作者不明の句、天平5年(733)遣唐使船が旅立つ時、使節の一員であるわが子の無事を祈って母親が詠んだもので、わが子の安全を託す母親の強い思いが痛いように伺われます。
「羽ぐくむ」は、親鳥がひな鳥を自分の羽根で、くるみ・かばい・まもる姿で「育む」の語源です。 http://www.matuhosi.com/mini.html
では、誰が最初に、「育む」と使うようになったのでしょうか。
(2008.12.30)