小学5年の途中まで通っていた母校の四貫島小学校へ行きました。算数の習熟度の研急授業があったからです。
5年の少数のわり算「1より小さい少数でわる計算」のところです。
クラスを2つに分け、新卒の先生が「じっくりコース」。4年目の先生が「どんどんコース」で授業されました。在籍28名のクラスで、各コース14名ずつです。これだけ少ないと、授業の成果が習熟度のためなのか、少人数のためなのか分からなくなるような気がします。
それぞれのコースの授業で気がついたことを書きます。
【じっくりコース】
・基本が押さえられてない。文章題は1度も音読させなかった。
・小数点を「.」でなく「、」にしていた。
・答えに、「答え」と書かなかった。
・教師が一方的に進める展開が多かった。(少人数の良さを活かしていない。)
・最初にヒントを与えすぎ。やらせてみてからヒントを与えるべき。
・練習問題を1問でもしたのは、いい。
【どんどんコース】
・最初の1問だけで授業が終わってしまった。
・1人の子が板書しているのをみんなでじっと見るというような時間を無駄使いしているような発表のさせ方が問題である。隣の人と解き方を交流したり、あらかじめ発表ボードに書かせておくなどの工夫が必要。時間管理ができていない。
・子どもを巻き込むのがうまかった。
こうやって批判するだけなら簡単なので、私の代案も出してみます。
① 問題文を数回音読させる。
② どんな話かを確認し、分かっていること、聞いていることも確認する。
③ 式を書かせてみる。(56÷0.8)
④ 商が56円より安いか高いか予想させる。
⑤ 言葉の式になおさせてみる。(代金÷長さ=1mの代金)
⑥ 56÷0.8の解き方を問題の数字を使わないで書かせる。(久保式)
⑦ 書けた子から子どもに板書させる。
⑧ 解き方の発表。
⑨ 1つの解き方を選び、数字を入れて解いてみる。(10倍する方法)
⑩ 別の解き方を選び、数字を入れて解いてみる。(0.1mを元にする方法)
⑪ 答えを確認する。わられる数より大きくなってることを確認。
⑫ 1より小さい小数でわるとわられる数より大きくなるのか、練習問題を⑨の解き方で解かせて確かめる。
時間があれば、他の練習問題も解かせるのです。
(2006.11.8)