演劇で使うメソッド(方法論)に「何たる偶然」というゲームがあるそうです。
二人の役者に対座してもらい、片方が相手に質問し、お互いの共通点を十個探すのである。で、共通点が見つかると、二人同時に「何たる偶然!」と叫ぶ。十個見つける頃には、二人の心理的距離は相当縮まっている。初対面の役者が、いつまでも他人行儀のままでは演技の練習にならない。その距離を埋めるためのメソッドである。 竹内一郎『人は見た目が9割』(新潮社2005.10.20)P.161より
この「何たる偶然」ゲームをクラスづくりにも使えそうです。
新学期の最初にやらせてみるといいかもしれません。
同じ校区に住み、同じ年代の子どもなのだから、共通点はいくらでも見つかるでしょう。(通ってる学校・担任の先生は、当然同じです。)
好きなテレビ番組や、好きな歌などをお互いが質問し合っている内に、相手のことを理解できていくのでしょう。
共通点を見つけるということは、差異点の確認にもつながります。
共通点があることに、「何たる偶然」と感激し、差異点に気付くことで、相手を理解できるのではないでしょうか。
(2005.11.21)