算数の練習問題をさせる時の指示です。
3問目ができたら持っていらっしゃい。
この指示には、いくつかの欠陥があります。指摘できますか。
木村重夫氏の「ついやってしまっている我流 教室のちっちゃな我流」『教育トークライン2005.1』に、この問題の指摘が載っています。
問題点の一つ目は、3問目だけやって持ってくる子が出てくることです。
これは「3問目まで」といえば、よかったわけです。
二つ目の問題が大きいです。
上の指示では、3問目が終わった後、何をしたらいいのか分かりません。
ですから、子どもは「次、何するの?」と聞きます。
「残りの問題を解きます。」と、教師は言わなくてはいけません。
だから、「練習問題を全て解きます。3問目までできたら持ってきなさい。」と言えばいいのです。
実は、これでも全てできた子はどうすればいいか分かりません。
後は、システムとして、子どもに覚えさせるしかありませんね。
(2004.12.17)