今回は、「個」と「故」の二文字で、形声文字に挑戦してみました。
同じ漢字を含み、同じ音読みをするのが形声文字です。
1.次の熟語をそれぞれ読んでみましょう。
ア 古人(昔のすぐれた人。)
イ 固体(石や金(かね)などのように、あるきまった形や重さがあり、形をかえにくいもの。)
ウ 湖心(みずうみのまん中。)
《答え》ア こじん イ こたい ウ こしん
2.「古」「固」「湖」に共通する漢字は、ズバリ何でしょうか。
《答え》古 「古」のつく漢字の音読みは「コ」と読めます。
3.次の熟語の読み方を推理してみましょう。
ア 個人(一人一人の人。)
イ 一個、二個(数の数え方。)
ウ 故人(なくなった人。)
エ 事故(思いがけずにおきた悪いできごと。)
《答え》ア こじん イ いっこ、にこ ウ こじん エ じこ
4.「古・固・湖・個・故」のように、「古」をふくみ「コ」と同じ音読みをする漢字を「形声文字」といいます。
次のような形声文字の仲間を見つけてみましょう。
(例)化・花・貨(カ) 交・校・効(コウ)
今回の漢字問題を作るのに、使った辞典・本は、次の二つです。
①『下村式 小学漢字学習辞典』(偕成社)
②伊東信夫/他『漢字がたのしくなる本 ワーク④』(太郎次郎社)
②のサブタイトルが「漢字の音あそび 形声文字Ⅰ」となってます。
漢字問題を作る中で、辞典や本以外に役立ってるモノがあります。
それは、ワープロソフト一太郎の機能の一つである「漢字検索」です。
これがあると、いろいろな漢字の探し方が、一瞬でできます。
1.漢字を打ちこみ、その漢字がどんな部首でできているか見る。
2.部首・読み・画数それぞれによって、漢字を検索できる。
まさに機械的に仲間分けしてくれるのが、とても便利なのです。
(2000.11.12)