イナゴの模擬授業案に対して、もう一歩のつっこみをしてみます。
10.「なぜ、「イネのにおい」に感嘆符がついているのか、自分の考えを書きなさい。」
「イナゴはぼくしか見ていないし、考えているとしても、ぼくから逃げることしか考えていない。それに対して、ぼくはイナゴの目にうつる夕焼けまで見ることができている。そして、イナゴとぼくの立場を客観的に考えることができる。そして、イネのにおいまで感じることができるのだ。」
ぼくは、これまでイナゴ捕りを何度もしてきたけれど、この日初めて、イナゴとぼくの大きな違いに気付くことができたのです。それに気付くきっかけが、イネのにおいだったのではないかと、思うのです。
できれば、イナゴの目から見た詩があれば、いいのですが。
工藤直子さんの『のはらうた』に、そんな作品がないか、探してみたいな、と思っています。
「人間がいる。ぼくはいつでも逃げられるようにエンジンをかけた。」
う~ん、文才がないなぁ。
(2003.1.11)