漢字ぜんぶくん

『漢字ぜんぶくん』の指導方法が、向山洋一全集に載っています。

 1ページごと、鉛筆で書かせ採点する。その採点の時、丸だけをつけ「まちがい」「空欄」はそのままにする。ノートに練習させる。
 全部が終わって、2回目にとりかかる。その時、青鉛筆で記入させる。前回できなかった問題だ。かなりできるようになっている。
 同様に最後までやって、3度目は赤鉛筆でできなかったところをやらせる。
 こうすると、3度やり直したことになる。

『漢字ぜんぶくん』(光村図書)は、全部で56ページあります。
 これを1回やるだけで、56日かかります。3学期なら、1回しかできないわけです。
 今『漢字ぜんぶくん』を開いてみると、3ステップ活用法が載っていました。
 そこに載っている活用法と、向山先生のやらせ方では、微妙に違います。
 活用法では、1回目は赤で丸つけ。2回目は青で丸付け。3回目は黒で丸付けするのです。(2回目以降は、できなかったところだけです。)
 まちがったところは消して、10回ずつ練習することになってます。
 できない子ほど時間がかかるということです。使い方をねる必要があります。

(2004.1.2)

『漢字ぜんぶくん』のやり方といつやるかについて、て考えてみます。
 まずは、いつやるかです。
 1時間目は、計算・読書・漢字という流れでやっています。
 計算・読書で約20分弱、漢字は新出漢字や漢字テスト練習で15分弱。残り10分程度で、漢字ぜんぶくんをやるのは可能でしょうか。
 1ページあたりで出てくる漢字は、30~40個。書くだけで10分かかります。
 いっそう、計算プリントの裏に漢字ぜんぶくんを印刷して、計算が終わったらやらせる、という方法もあります。
(これでいこうか、と思ってます。)

【準備】計算プリントの裏に、漢字ぜんぶくんのページを印刷。
①プリントを配る。
②計算をする。制限時間5分。終わった子から裏をする。
③計算の答え合わせをする。
④漢字の続きをする。
⑤漢字が書けるところまで書けるか、制限時間(計算後5~10分)が来たら、自分の机から答えのつづりを出して、赤で丸付け。
⑥まちがえた字、書けなかった字は、漢字ノートで3回以上練習する。
⑦漢字ノートにプリントをはさんで提出して、読書。

 大変なのは、漢字をあまり覚えていない子です。
 その子は、まちがえた字、書けなかった字が多いため、たくさんの練習しないといけません。
 しかし、それだけの時間の確保を学校ではできません。
 でも、6年生として卒業するために、漢字は8割程度は書けているべきです。
 それを考えたら、宿題にしてでも、やらせてくるべきかもしれません。
 問題は、全員出したかを私がチェックできるか、ということです。

計算プリントの裏に、漢字の答えのプリントを印刷しておく。

 計算が早く終わった子は、裏の漢字を見て、自分の覚えていない漢字を練習しておくのです。
 余白には、漢字を練習するための升目を用意しておきます。
 そして、計算のあと、あらためて漢字プリントを配り、テストします。
 制限時間が来たら、計算のプリントを出して、答え合わせをします。
 できなかった漢字は、漢字ノートに練習します。
 練習量は指定しないでもいいかもしれません。(でもまだ迷ってます。)

(2004.1.3)