東京裁判の感想

 伴一孝氏の「東京裁判」の授業を今の6年生にしてみました。
 子ども達の感想を以下に紹介します。

・かわいそうなのか自業自得なのか、経験してないからわかんないけど、私的にはインドの人の主張も無視せずに聞いてあげたらよかったのになと思った。(女子)
・戦争の指導者で一応悪者だけど検察官・裁判官が同じ国で日本の28人が重い罪をきせられて7人が死刑なのでかわいそうと思った。もう戦争はしてほしくないと思った。(男子)
・他国が日本人たちを死刑して、死刑にされた人たちのおやとか子には、いこつは、もらえなかったので、じょうぶつができないからかわいそうだと思いました。(女子)
・私も、この裁判はおかしいと思いました。裁判官も検察官も日本以外の国の人がやって…。この裁判は無効と言った、外人の人はよくわかってくれていたな~と思った。(女子)
・戦争は、すごく悪いものだと思う。だけど、その時代では、戦争は、どの国もおこなっていたのに、日本だけ、負けたからと、いって、裁かれるのは、おかしいと思った。みんな、裁かれるべきです。(女子)
・戦争を指導した人は悪く、全員死刑にしてもいいと思いました。平気で人を殺すことを命令する人なんて、生きてても人を殺すだけだから、死刑と言われるのも当たり前だと思いました。命令されて、罪をおかした人も全然悪くないとは言えないと思います。(女子)
・たくさんの人が死刑になってしまったり、病気になって死んでしまって大変だなと思った。
 たくさんの裁判があって大変そうと思った。(女子)
・戦争をしたのは悪いと思うけれど、裁判をおかした人たちも戦争をして人をころしたから、日本だけが悪いとは思わなかった。28人の人がかわいそうだった。(女子)
・A級戦争犯罪人は何をしてどういう判決がくだされたのがわかった。
 検さつ官とさいばん官がおなじ国の人達というのはとてもおかしいと思った。せんもんの人がいたのにその主張をむししたのはおかしいと思った。(女子)
・外国も戦争をしていたのに、さいばんにならないなんて、外国は悪いなと思った。死刑になった七人の人達はかわいそうだと思った。戦争をした人達すべてを、無罪にしたらいいのになと思いました。(男子)

 伴先生の授業にはなかったのですが、最後に、私の考えを述べました。
「先生は、この28人の人たちは、悪い人だと思います。というのも、この人たちは、日本の指導者たちなのですから、戦争に対しての責任があると思うから です。でも、裁かれるのは、ほかの国の人たちではなく、日本人で裁くべきだったと思います。」
 検察官と裁判官が全く同じであるというのは、どう考えてみても、おかしいことです。
 だからといって、この人たちがわるくないとは言い切れません。
 日本人が、日本人を裁判すればよかったのです。
 戦勝国が負けた国を裁判にかければ、勝った方の道理が通ります。
 勝った方のアメリカは、広島・長崎に原爆を落としています。
 この原爆は、兵士のみを対象にしていません。民間人を容赦なく巻き込んでいるのです。
 小さな赤ん坊や子どもを虐殺しているのと同じことです。
 南京大虐殺のことが責められて、なぜ、原爆投下をしたアメリカが責められないのか。
 アメリカが戦争に勝ったから、なのです。
 勝てば官軍というのは、こういうことなのでしょうね。
(無理が通れば、道理がひっこむともいいますね。)

(2004.1.9)