詩を絵のように読み取る

 国語の教科書にある「めん一本」という詩を数回読ませた後、社会の授業で使う有名な次の発問・指示をしました。

「めん一本」を読んで、気がついたこと・分かったこと・思ったことを書きなさい。
 黙想って何だろう、というようなはてなでもかまいません。

 追加指示として、「5個書けたら持ってきなさい」と言いました。
 黒板がほぼ埋まったところで、右から順に一通り読ませました。

・けんどうをしている。
・なんで友達が昔人間に見えるのか?
・この人は勝った。
・防具を身につけている。
・すぶりを百回している。
・真っ赤な空とは痛くて血を思いうかべたことだと思う。
・作者の気持ちがよくわかる。
・なぜすぶり百回なのか。
・黙想なんだろう。
・会話文がある。
・ゆかが冷たい。
・けんどうの試合でかった。
・きんちょうしている。
・正座をしている。
・すぶり百回はしんどそう。
・試合の時たくさん「!」が使われている。
・敵(友達)とにらみ合いをしている。

 これらの中から、問いになっているものから、みんなで考えました。
「なんで友達が昔人間に見えるのか?」
 子どもの答えを聞くと、
「おりに入っているからだ」というのが出ました。
 詩の文の中に、防具をつけているのをおりに入っているという表現があったからです。
「武士に見えるから」というのもありました。
 この方が、どちらかといえば、納得できます。
 問いの文のあとに、ほかの文が合っているかどうか見ていきました。
 この授業のやり方は、伴先生のやり方をまねしてみました。
 子どもとの掛け合いがあって、結構、楽しい授業になります。

(2004.1.20)