市教の教育研究会で出された一塚正紘氏のレポートの中で、三年生と四年生の時期の違いが、次のように書かれていた。さすが、10回近くも、3,4年を経験されてるだけのことはある。
三年生 ・ 大人に依存しつつ自立しようとする度合いが高い。
・ 話したい、やりたい、何でも挑戦したい、威勢がいい。
・ 誉められることでますますやる気が出てくる。
・ 子どもの心をしっかりと受けとめて信頼できる依存できる大人がしっかりとその子達を見つめ良き指導をするならば人間不信に ならずに人間連帯のすばらしさに確信を持って自立に向かうことになる。
・ その指導は甘やかしでもなく突放しでもなく。
四年生 ・ 大人への依存の度合いが逆転し、ときに大人を批判し、自分たちの集団で解決しようという欲求が高まる。
・ 大人の手のひらから離れたところでの言動が顕著に。
・ 抽象的論理思考が急速にできるようになってくる。
・ 中学年の発達の特徴がとてもはっきりしてくる。
・ 特に、私の経験では夏休みを過ぎた頃から目立ちだす。
読んでいて、今、担任している子ども達を見ていて、つくづく納得してしまう。 私は3年の担任であるから、信頼できる大人にならないといけないわけだ。
子ども達が、依存できる大人を見つけられない時、そこに無軌道な行動が生まれるのかもしれない。
この3年生と4年生の特徴の違いを知らないと、困ったことが起こるかもしれない。
例えば、3年生の子に批判精神を要求したり、4年生の子の批判を押さえ込んだりとかである。
「教師がガキ大将にならなくちゃいけない」と、一塚氏はいわれていた。
そういえば、向山氏の3年の学級経営という本の題は『新卒どん尻教師はガキ大将』(明治図書)である。
私にはガキ大将の素質がいくつかある。(客観的にみて)
まず、遊びをよく知っていて、遊びを取り仕切れる。(学童保育の指導員時代に培った力である。)
まじめなところもあるが、いい加減なところもある。
優しい面と厳しい面と、両方使い分けられる。(案外、いい加減さが大切。)
(1998.6.8)