とかす順に意味がある

 食塩とミョウバンをとかす実験ですが、とかす順番はよく考えられています。
(教科書は啓林館。)
 食塩は25mlに8~9gとけます。
 1gずつとかしていくと、班4人で二回りします。20分以上時間がかかります。
(ガラス棒で完全にとかすまでやるのは、結構時間を食うのです。)
 それがミョウバンになると、25mlに1~2gしかとけません。
 当然、子どもは気付きます。
 食塩はとけやすいけど、ミョウバンはとけにくい、と。
 このことによって、ものによってとける量が違うことを子どもは気付くのです。 次の実験は、あたためてとける量が変わるかどうか調べます。
 今度は、ミョウバン・食塩の順となります。
 ミョウバンは、水の温度をあげると、どんどんとけていきます。
 一方、食塩は水の温度をあげても、あまりとけません。
 水の温度をあげるととける量が増える物と、とける量があまり変わらない物とがあることに、子どもは気付けるわけです。
 何年も何年も教科書を作っているので、こういう流れで作った方がいい、ということが分かっているのでしょうね。

(2005.1.31)