落ち研の深沢氏が、「「荒れ」させない実践」という報告の中で、今の子ども達の3つの特徴を次のように言われた。
1.幼稚 2.攻撃性 3.心の弱さ
「心の弱さは、スライドグラスじゃなくて、カバーグラスぐらいで、すぐ壊れてしまいます。」というように、強調されていた。
また、子どもの気になる行動として、次の3つもあげていた。
・よくしゃべる。(延々と)
・回りの様子を見聞きしていない。
・教師と1対1で話したがる。
深沢氏は、6年生を担任して、そう見ているのである。いかに、今の高学年が自立していないかが、わかるように思う。
なぜだろうか。
子どもがしっかり親や教師などの大人に受けとめられていないからかもしれない。依存したい時に、依存できなかったからかもしれない。
落ち研合宿の夜に出た話の中で、「パニックに陥った子どもは30分、黙って抱きしめて(おさえて)いれば、おさまる」というのが印象的だった。
3時間ぶっ続けで、これまで大人や教師に受けてきた仕打ちを語る中学生の話も、考えさせられるところがあった。
そういえば、私は、きちんと子どもを受けとめているのだろうか。
深沢氏は、教師6,7年目の時に、クラスを荒らせた経験があるそうだ。
その時の自分を次のように、分析されている。
・変にまじめ。
・ちょっと暗い。
・あまり冗談が言えない。
・子どもが来たとき、ホッとできない。
・一生懸命さが空回りしている。
私もクラスを荒らした時は、深沢氏のような状態ではなかったか、と思う。
石川秀美氏が『教育トークライン』の中で、荒れたクラスでの実践記を載せていた。とにかく、淡々と授業をしていく、というのが印象に残っている。
クラスが荒れた時は、へたに冗談なんかいっても、受け入れてもらえないと、思う。また、明るくなったり、ホッとするなんて、現実的には無理だ。
荒れた時は、向山算数のように、淡々と進んでいくべきではないだろうか。
(1998.6.14)