授業の流れは次の通りです。
① 宿題の丸付け。水50mℓにとけるミョウバンと食塩のグラフに色ぬり。
② 教科書の水50mℓにとけるミョウバンと食塩のグラフを見て、気がついたこと・分かったこと・思ったことを書かせる。
③ 60℃の水にとけたミョウバン水を冷やすとどうなるかを予想させる。
④ グラフから見ても、とけてたミョウバンが出てくることが分かる。では、どこからミョウバンが出てくるか予想させる。
ア 上から イ 下から ウ 真ん中から エ いっぺんに
→実験で結果を確かめる。
⑤ ろかの仕方を音読。
⑥ 出てきたミョウバンをろかする。
⑦ 今日学んだことを書かせる。
⑧ 前回のテスト返し。
宿題の丸付けをしながら分かったことですが、子どもたちのグラフ読み取り能力は低いです。ここでしっかり教えておきたいものです。
(2006.1.30)
もののとけ方第9時は、計画通り行きませんでした。ろ過は無理でした。
さらに予備実験してみると、④のように、どこから出てくるのかはわかりにくかったです。
そこで単純に「冷ますとミョウバンは出てくるかどうか」を聞きました。(ほとんどの子は「出てくる」と予想しました。)
【グラフを見て気がついたこと・分かったこと・思ったこと】
・食塩は3つとも同じ。(中田)
・ミョウバンはあたためてるととける量がふえている。(大杉)
・温度が高くても塩のとける量は同じ。(寺川)
・ミョウバンは最初と最後でぜんぜんちがう。(伊東)
・食塩も温度を上げると、何gかはとけてる。(戸川)
・60℃がミョウバンも食塩も一番とけてる。(河野)
・60℃の時だけミョウバンの方が多くとけている。(向瀬)
・ミョウバンはとける量がはげしい。(山中)
・ミョウバンの30℃と60℃の差が大きい。(高橋)
上記の拡散的発問が次の集中的発問につながります。
冷ますとミョウバンが出てくる理由が、グラフから類推することを期待していたのです。
でも実際は、4クラス中で1人だけが類推できただけです。
(2006.1.31)
類推した子は、塾で習ってた子でした。
「例えば60℃の時28.7g溶けているのに、30℃に下げると8.3gしか溶けない から、28.7-8.3で20.4g溶けて出てくる。」
塾で習った子だけが言えた、ということは、グラフから見て上のように類推するのは、普通では無理かもしれないわけです。でも、それはそれでいいのです。
「最初にグラフを見て気がついたことを先生が書かせたのは、なぜだか分かりますか。」
グラフを見て、冷ますとミョウバンが出てくることを推測してもらうためなのです。最初にした拡散的発問が、次の集中的発問を解くための土台となっているわけです。
【今日学んだこと】
・今日はグラフなどを見ました。食塩は温度を上げてもあまり溶ける量が増えないことがわかった。温度を下げると、その分ミョウバンなどが出てくることがわかった。またとかしたものをひやしてみたいです。(公文)
・今日は、とけたミョウバンは冷やすと出てくるか実験をしました。冷やすととけることができなかった分が出てくるとは思っていなかったのでびっくりしました。(金原)
(2006.2.1)