セレクト発問とその課題

 選択するためには、選択肢と課題が必要です。
 課題は、問題ともいえるし、岐路にもあたります。
 ○×クイズは、○か×かの選択肢は固定されています。どんなクイズ(課題)にするかが重要になってきます。
 ほとんどの回答者が正解を選びそうなクイズは、課題が適しているとはいえません。(おまけ問題としての役割はありますが。)
「ザリガニは、カニの仲間である。○か×か。」というような、回答者が迷うようなクイズがいいわけです。
(少数が正解するパターンがよりベスト。)
 ○か×か、根拠がなく、当てずっぽうで答えるしかないような問題も意味はありません。「ぼくのお父さんは43歳である。○か×か。」というような知っているしか分からないような問題も、もちろんダメなのです。
 授業におけるセレクト発問も、その問いによって、意見が分かれなければ、意味がありません。また、その根拠(理由)が考えられるような問いでないといけないのです。「食塩はまざなくても水にとけるか?」という問いは、自分たちの生活体験が根拠になります。自分のこれまで生きた経験を根拠とするため、それは人生の岐路に近いといえます。(今まで自分が思いこんでいたことが、正しいのか間違っているか)という岐路なのです。

(2007.1.5)