またまた5年理科「もののとけ方」第1時の1コマです。
実験の片付けも授業の中で行います。
食塩をまぜてとかす実験も終盤に近づきました。子どもたちの気付きは、すでに黒板にずらっと板書されています。
黒板の気付きの発表は、全ての実験道具を片付けてやらせなければ、集中して聞かせることはできません。
「今からペトリ皿に残っている食塩を全部入れて、かきまぜることにします。」
ペトリ皿には、薬さじの大さじ1杯分ぐらい残っています。今まで、小さじでとかしてきました。大さじ1杯でも、50mlのビーカー半分の水に対しては、多い感じがします。
全部とけるか、全部はとけないか、で挙手させると、半々ぐらいに分かれました。小さじで入れるごとにとけにくくなっていることを実感している子もいます。
「1人10回ぐらいかきまぜたら、次の人と交代します。」
実験開始です。
この時間を無駄にしません。
「1番の人、薬さじとペトリ皿を持ってきなさい。」
この2つは洗わせません。他のクラスでも、同じ実験をするからです
「先生、全部とけた。」
やがて、実験終了する班が出てきます。
「全部とけたところは、2番の人が先生のところにビーカーを持ってきなさい。」
班の食塩水を私が持っている500mlのビーカーに入れさせます。
「ビーカーは洗って、青いカゴに入れてください。」
「3番の人は、ガラス棒をこすって洗います。」
「4番の人は、ぞうきんで、机のぬれたところをふいて、片付けなさい。」
こうして片付けが終わったところで、黒板の意見を発表させたのです。
さらに、次のような問いを出しました。
さきほど、各班から集めた食塩水を見せて問うのです。
「この食塩水ですが、1週間後、どうなっているでしょうか。」
同じように透き通った状態か、それとも、食塩が下にたまっているか、を問うたのです。
最初のクラスでは、この発問をしてません。実験した食塩水を水道に捨てさせたのです。(実にもったいないことをしました。)
ものも時間も無駄にしない。
そのことで、より学習は深まっていくように思います。
(1週間たっても、食塩水は無色透明なままです。下に食塩がたまることはありません。何しろ、そういうものを水溶液というのですから。)
(2007.1.13)