3年国語の研究授業がありました。「百羽のつる」という教材です。
飛びつかれた一羽の子どもの鶴が落ちるのを99羽のつるが、直滑降に飛び、羽をあみのようにして、子どもの鶴を受け止めて助ける話です。
① 一問一答の流れが多かった。
② 挙手指名方式なので、手を挙げない子は当てられない。
③ 子どもに見つけさせるべきところを教師が言ってしまっている。
一番子どもが活動したのは、授業終盤の、助けに行く99羽の気持ちを書いて発表する場面です。
「早く助けなくちゃ」「今行くぞ、待ってろよ。」というように書けば、たいていの答えが正解になるからでしょう。
気持ちを問う発問はあまりしたくないのですが、私なら気持ちを書かせて発表させる場面を授業の前半に持ってきます。そして「「早く助けなくちゃ」という気持ちが読み取れるのは、どの文章からですか」というように、根拠の文章を探させます。
そうすると、「するどく鳴いた」や「月の光をつらぬく銀の矢のように」などの表現を挙げるはずです。
「するどく鳴かなくても、普通に鳴いてもいいでしょう。」「それだったら先頭の鶴に聞こえないよ。」「だって99羽もいるもん。」
といように楽しく検討できるはずです。
(2007.1.29)