今西祐行の「一つの花」を火曜日から授業します。
今回は、17日(土)に、先生のための学校で追実践報告をします。物語文のあらすじを書かせる指導の追実践です。
初日は、一読後の感想と作者の言いたかったことを書かせます。
2日目は、第1場面のあらすじを教師が書き、子どもに視写させます。
3日目は、ヒントを与えて、第2場面のあらすじを子どもに書かせます。
4日目は、第3場面を教師のヒントなしで書かせてみます。
やれるのはここまでです。4日目が終わった次の日が報告の日です。放課後に実践をまとめ、印刷まですませないといけません。
インターネットで「一つの花」のあらすじを検索してみました。
【第1場面】
「一つだけちょうだい。」これが、ゆみ子のはっきり覚えた、最初の言葉でした。戦争がはげしかったころ、食べる物がなく、「もっともっと。」とせがむゆみ子に、「一つだけ ──。」が、お母さんの口ぐせでした。ゆみ子は、知らず知らずのうちにこの口ぐせを覚えてしまったのです。
【第2場面】
そんなゆみ子の将来を、お父さんは心配します。とうとう体のあまりじょうぶでないお父さんも、戦争へ行く日がきました。
【第3場面】
駅に行く途中、白いお米でつくったおにぎりを、ゆみ子は全部食べてしまいました。お母さんは、お父さんに、ゆみ子のなき顔を見せたくはなかったのでしょう。ところが、いざ出発というときに、ゆみ子の、「一つだけ ──。」が、はじまったのです。お父さんは、ホ-ムのはしっぽの、ごみすて場のような所に、わすれられたようにさいていたコスモスの花を見つけ、「ゆみ。さあ、一つだけあげよう。一つだけのお花、大事にするんだよう ──。」といって、わたしたのです。
【第4場面】
それから、十年がたちました。ゆみ子は、お父さんの顔も、自分にお父さんがあったことすらも知りません。お母さんの手伝いをするゆみ子の家の庭には、コスモスがたくさんさいています。
(http://www.education.ne.jp/mitaka/sansho-es/kyoshitu/99/42/heiwa/hana.htm
【第1場面】~【第4場面】の表記は、荒井がつけたしました。)
これをこのまま使うわけではないのですが、私の考えたあらすじの比べながら参考にしていくつもりです。どうしても自分だけでなく、あらすじというよりも要約になってしまうのです。
あらすじを書かせる意義みたいなものを自分の中でしっかり位置づけなければいけないなとも、思っています。
(2009.1.10)