今西祐行「一つの花」での授業を始めました。
【音読】①第1場面の追い読み。
②第1場面の一人読み。(個々人で立って1回読む。)
③第2場面の追い読み。 ④第2場面の一人読み。
⑤第3場面前半の追い読み。 ⑥第3場面前半の一人読み。
⑦第4場面の追い読み。 ⑧第4場面の一人読み。
【ノート】見開き2ページ。右ページ最初2行に題名を大きく書かかせる。
真ん中半分から横に線を引かせる。
右ページの上段「感想」、下段「今西さんの言いたかったこと」
左ページの上段「感想」、下段「主題」
右ページの「感想」と「今西さんの言いたかったこと」を書かせる。
右ページの空白には、関係ある絵を描くように指示する。
【子どもの書いた「感想」と「今西さんの言いたかったこと」】
「感想」
・ゆみ子は、何でも、「一つだけちょうだい。」て、言ってるけど、何こも食べる。
・今はおかしがいっぱいあるけど昔はすごいまずしいのがわかった。ゆみ子のおとうさんがやさしすぎておどろいた。
☆確かにお父さんはやさしすぎるかもしれません。そのやさしいと思える行動の裏側にある思いを読みとらせるといいかもしれません。(荒井)
・ゆみこは、自分にお父さんがあったこともあるいは知らないかもとかいてるけど、ゆみこは、お父さんがいないのにくやしくないのかなぁ~と思いました。でもわたしだと、かなしいです。
・ゆみ子の「一つだけちょうだい」といってたけど十年の年月がすぎていわないようになったのかな?
・せんそうじだいだったから、キャラメルやチョコレートとかがないから、きっとおなかがすいていたと思う。きっとゆみ子がないていて、お父さんが、いちりんのコスモスをわたして、なきやんだのは、キレーと思ったからか、コスモスを、いちりんもらえてうれしかったからかな~と思う。
・ゆみ子の事をお母さんはゆるしてるけど、ぼくはゆみ子がちょっとだけわがままな気がします。しかしゆみ子はまだちいさいからしょうがないです。あとお父さんがどんな子に育つだろうってどういう意味なんだろう。
☆ゆみ子はわがままかどうかを話し合いできそうです。小さいからしょうがないというのも一つの考え方でしょうね。(荒井)
・戦争があったころは、おかしがなかったからかわいそうだなと思った。あまりじょうぶでないのにお父さんは戦争行かなあかんのはかわいそうだな~と思った。どうして、一つの花がコスモスなんだろうと思った。ちいちゃんのかげおくりににていた。
・ゆみ子は「一つだけ」ということばをおぼえた。母さんは、ずっと「一つだけ」といってたからだけど、でももっと母さんは口ぐせがないのかな~。「一つだけちょうだい」といってあげなかったらなくゆみこがおもしろい。でもなぜなくんだろう。
・ゆみ子はお父さんのことわすれるのはひどいとおもう。ゆみ子はどうしてあんなにくいしんぼうなのかわからない。
・最後のページでお母さんは、どこに行ったのかとか、お母さんは、戦争で殺されたのかと思い、全ページさみしく感じた。お父さんは、体が弱いのに、死んだなんて、さびしいな~と思った。
「今西さんの言いたかったこと」
・今西さんは、せんそうの事をよくしってほしいと、思ったと、思う。
・昔はまずしいけれど、今はかなりぜいたくということがつたえたかったと思う。
・せんそうをやっては、いけないこと。あとゆみこは、さいごにお父さんから一つの花をだいじにしたってこと。
・こどものときのくちぐせは、おとなになるとわすれるよ、といいたかった。なぜかというと、こどものときのおとうさんのことを、おぼえていなかったから。
・きづかれないそんざいでも、みつけてもらえるように、目だてばいい。みつけてもらえればきっといいことがある。ひとつひとつみればとてもきれいだということをおしえたかったんだと思う。
・ぼくは、今西さんが言いたかった事は、昔はこんな戦争ばっかりで、つらかったんだよとか、昔はチョコレートとかあめとかなくて栄養をとれなくて人々が死んでいったんだよとか思います。戦争に行ったお父さんも亡くなった思います。
・戦争は大変だったこととか、戦争は、あまりじょうぶでないお父さんも行かなあかんかったこと、むかしは、食べ物はすごくすくなかったこと。
・プラットホームのはしっぽにさいている一つの花のように一生けんめいに生きる。「一つだけ」といつまでもいっていたらいつかは信ようがなくなってくれないといういみかなー。
・ゆみこみたいなわがままになって人のことかんがえないのはいけない。
・人間は、花のように、たくましくそだつというのが、言いたかったと思う。戦争は、こわい物だと、言いたかったと思う。お父さんは、体が弱いのに、がまんして、死にに行ったことを言いたかったと思う。人間だれだって、がまんが必要と言いたかったと思う。
誤読も多いですが、全体的に、よく書けるようになっています。
(2009.1.13)