一つの花・第2時

 いよいよ、あらすじを教える授業の開始です。

【音読】①第1場面の交代読み、教師と子どもたち
    ②第1場面の交代読み、子どもたちと教師
    ③となり同士の交代読み2回(2回目は読む場所が変わる。)
    ④句点交代読み(一人ずつ全員)
【ノート】1ページを真ん中半分から横に線を引かせる。
     上段に〔第一場面あらすじ〕に書かせてから、
     下段を問いかけながら書かせていく。
【下段】(太字は赤鉛筆で書かせる。)

あらすじ
話の流れにそって、短くまとめたもの。
いつ
戦争のはげしかったころ
どこで
日本?
だれが
ゆみ子 お母さん
どうした

「あらすじって何ですか。」
「ストーリー」「お話」
 子どもたちは知らないようです。
 あらすじを書くために調べることとして、「いつ」「どこで」「だれが」「どうした」の項目を紹介した。
「どこで」かは、この作品では限定できない。作者が日本人だから、日本だろうとは推測できる。
 第1場面の登場人物は2人。主人公は誰かと聞くと、全員が「ゆみ子」とした。その理由も聞いてみた。

 この後、上段に、あらすじを私が書いたのを視写させていきました。

〔第一場面のあらすじ〕
「一つだけちょうだい。」
これが、ゆみ子のはっきり覚えた最初の言葉でした。
戦争のはげしかったころ、食べる物は配給される、おいもや豆やかぼちゃしかありません。
いつもおなかをすかせてたゆみ子は、お母さんの「一つだけ」という口ぐせを覚えたのです。

「空いているところに、今日学んだことを書きなさい。」
と言ったが、
「どこも空いてない。」
との答え。
 しかもチャイムが鳴ったので、そのままノートを提出させた。
 一人だけ、細い字で書いてた子が、今日学んだことを書いていた。

【今日まなんだ事】
 あらすじのいみがわかりました。すこしまとめた事を、あらすじということがわかりました。せんそうじだいは、かわいそうです。

 次時では、ヒントを与えながら、子どもたちにあらすじを書かせます。

(2009.1.14)